結婚祝いの作法

●お祝いの品は持参するのが正式

 お祝いの品を贈る場合は、招待を受けてから挙式一週間前までに贈るのがマナーです。招待を受ける前のお祝いは招待を催促する印象を与えてしまいますし、挙式直前は当事者が多忙で迷惑になるからです。
 直接手渡しする際は、服装もやや改まった感じのものにし、応接間に通されたらすぐ訪問の目的を告げ、お祝いのことばとともに品物を差し出します。
 やむをえない場合はデパートなどから直送するか、郵送してもかまいませんが、別にお祝いの手紙を送るのがマナーです。

●結婚祝いの品の選び方

 最近では結婚祝いは現金にすることが多く、目上の人へも現金を贈るのが一般的です。しかし記念の品を受け取るのはうれしく、また長く思い出に残るものです。
 親しい人ならこちらの予算を示して希望の品を聞くのが一番です。そうでなければ、新生活に必要な品か身の回りの品で、重なってもよいものを選びましょう。友人や同僚の場合はみんなでお金を出し合って、本人が希望する品を贈るのがよいでしょう。
 品物には紅白か金銀の結び切りの水引きをかけ、必ずのしをつけます。表書きは「寿」か「御祝」とします。洋風に包装してリボンをかけ、カードを添えるのもよいでしょう。

【冠婚葬祭コラム】

■結婚祝いの品
・調理用具…鍋、ホーローのやかん、オーブントースター、すりばち、調味料入れ、はかり
・食器類…皿やタンブラー、スプーン、コースターなどのセット、大皿、サラダボール、椀
・日用品・インテリア…時計類、スリッパ、ランチョンマット、毛布、タオルセット、料理や家庭医学の本、アルバム
・避けるもの…刃物は「縁が切れる」、こわれやすいものは「割れる」などといって嫌う人がいるので注意。