式・披露宴の決定

●日取りは早めに決める

 挙式・披露宴の日程は、できれば結納や婚約式の場で決めます。準備期間は一般的に三カ月は必要です。また挙式シーズンの大安吉日で休日ともなれば、一年先まで予約がいっぱいという式場もまれではありませんから、日程は早めに決めることが大切です。
 式の日取りは一般的には土曜か日曜・祝日が適当で、新婦の生理予定日を考慮のうえ、候補日をしぼります。二人の誕生日や思い出の日を選ぶのもよいでしょう。

●式と披露宴の概略を決める

 式場の選択に入る前に、式と披露宴のおよその方針を話し合います。
 結婚式の形式には、神前式、キリスト教式、仏前式、人前式などがあります。
 披露宴は招待客の数と階層で概略が決まってきます。結婚資金の三割程度を式・披露宴にあてているのが一般的ですが、次期社長の披露を兼ねるなど、事情によっては無理をしてでも派手な宴を催さなければならないこともあるでしょう。当事者と家族でよく話し合い、見栄よりも心を大切にした披露宴を考えたいものです。
 友達を多く招きたい、料理だけはよいものをなど、基本的な条件をしぼってから実際の準備にとりかかりましょう。

●式場選択の目安と予約

 式と披露宴の形式、日取り、予算、招待客の人数などの概略が決まったら、式場選びにとりかかります。式と披露宴を一カ所で行うのが一般的ですが、キリスト教式や仏前式の場合は別会場になることもあります。
 式選びの第一の条件は予算です。一般的には、一人前の料理代金×出席者数×2で計算した数字が式・披露宴の目安になります。
 まず数カ所に候補をしぼり、次には足を運んで雰囲気や料理内容、サービス、交通の便などを調べます。

【冠婚葬祭コラム】

■式場選びのポイント

予算に合うこと
参列者の人数に見合う会場があること
環境やムードがいいこと
交通の便がよく、参列者にも便利であること
料理がおいしいこと
従業員のサービスが行き届き、披露宴の進行などで希望を尊重してくれること
貸衣装が豊富で、美容と写真がていねいであること

なお、予約にあたっては、婚礼衣装や引出物のシステム(持ち込み料)やキャンセル料を確認しておきましょう。

【式場決定までの流れ】
①結婚情報誌や結婚情報サイトで気になる会場をチェック

②気になるところへ、資料請求などをする

③下見の予約やブライダルフェアへの参加を申し込む

④できるだけ多くの情報を集めて、比較検討をする

⑤親の意見なども聞いて、決定する

項目 チェックポイント 評価
交通アクセス 最寄駅や送迎バスの有無
エントランスと受付 クロークや受付場所などのわかりやすさ
ロビーやラウンジ 喫茶室などを確認
駐車場 大きさや収容台数(有料/無料)式場内か別の場所かなど
トイレ 女子トイレのメークスペースなど
新郎新婦用控え室 広さや快適性など
親族控え室 個室の確認など
式場 式場ゲスト数に合った広さか。演出など
披露宴会場 式場ゲスト数に合った広さか。演出などゲスト数に合った広さか。壁や天井、映像、音響などを確認

5段階で評価してみましょう。

訪問の際の重視ポイントは
1位 会場の雰囲気
2位 料理
3位 交通の便

決定の際の重視ポイント
1位 料理
2位 会場の雰囲気
3位 スタッフの接客