挙式と新生活の準備

●招待者をリストアップ

 予算と披露宴の方針が決まったら、式の参列者、披露宴の招待客のリストアップをします。
 披露宴は親しい人たちを招きたいものです。義理で招待するのは、双方ともマイナスです。なお神前式の場合は列席人数が限られるので、式場に確認しましょう。

●招待状は本人名で

 招待状の印刷は式場でも扱っています。文面もいろいろ準備されていますので、参考にしましょう。最近では差し出し人を新郎新婦の連名にするのが一般的になりつつあります。以前は、父親名で出すのが一般的でしたが、結婚が二人を中心とするものになった現在、やはり二人の連名で、若々しい率直な招待状をつくりたいものです。宛先によっては両親が一筆添えれば、失礼にあたることはありません。
 なお主賓については、出来上がった招待状を持参して当日の出席をお願いするのが礼儀です。

●新婚旅行のプラン

 最近では海外旅行が多く、国内では北海道・沖縄方面に人気がありますが、早めに計画をすることが大切です。
 海外で一週間、国内で五日が平均ですが、仕事の都合がつかない場合でも、挙式当日はぜひ二人の時間をもつことです。

●婚姻届の提出

 新婚旅行後に速やかに婚姻届が提出できるよう、二人の署名だけを残してあらかじめ準備をしておきます。必要な書類さえ整っていれば、旅行先から郵送でも届けは可能です。用紙は市区町村役所(場)にあります。届けには証人が必要です。早めに記入をお願いしましょう。
 言うまでもないことですが、いくら盛大な式を挙げても、婚姻届を提出しなければ正式な夫婦とは認められません。
 その他、保険や年金関係、職場や銀行関係など、変更が必要な手続きは事前にリストを作り、もれなく済ませましょう。

●婚礼衣装とお色直し

 新郎新婦の式服は九割以上が貸衣装というのが最近の傾向です。ドレスのみならず、近年では和装の利用者も増加しています。
 貸衣装を上手に利用するコツは、①予算をはっきり決めておく、②数多く試着する、③自分の体型や式場に合うものを探すなど、シーズン中の挙式では早めに予約の問い合わせをしましょう。

●引出物はかさばらないものを

 昔は折詰料理、祝い菓子、かつお節と決まっていた引出物ですが、最近は形が残る記念品に人気があります。新郎新婦を除いた出席者全員に準備します。夫婦で出席する人には違う品や色違いの品物を差し上げます。
 引出物はもらう身になって選びましょう。かさばるもの、重いもののほか、名入りの重箱や盆なども不評です。あってもなくてもいいようなセット商品より、心のこもったものを選びたいものです。小さくとも本物で価値のある品、実用品なら思い切って実用に徹した色・形のものなどを選ぶと個性的です。特注品や新郎新婦のイニシャルを入れる場合は、早めに注文しましょう。
 カタログギフトなど「ゲストが選ぶ」スタイルの引出物も多くなっているようです。

●結婚指輪の手配

 結婚指輪(マリッジリング)を贈り合う習慣はすっかり定着し、神前式、仏前式でも、申し出れば式の中で指輪の交換が行えるのが一般的です。
 一般には金かプラチナ、宝石ではダイヤモンドに人気があるようです。裏側には、二人のイニシャルと挙式の年月日を刻みます。

●披露宴の席次を決める

 招待状の返信がほぼ集まったところで席次を決めます。主賓、親族は別ですが、むしろ序列にこだわることなく隣同士で話がはずむよう、職場、友人関係などグループにまとめていきます。
 両親は末席にします。式場関係者に相談しながら決めれば無難でしょう。

●結婚費用の分担

 披露宴の費用は、小物類を除くと、それぞれの家の出席者数で割って、公平に分担するのが一般的です。その他の費用を含めた総費用については、最近では双方の経済力が一致している場合は両家が平等に負担するケースが増えていますが、男性が六割程度を負担するのが一般的です。