新生活のスタート

●新婚旅行先で

 旅行先に着いたら、双方の両親に、とくに新婦の実家に簡単な報告を入れるようにしましょう。新婚旅行から帰ったら、双方の両親などお世話になった人に挨拶に行きます。みやげを持参する先を事前にリストアップし、予定よりもやや多めに買っておくと安心です。
 挙式でお世話になった人には旅行先から二人の連名で絵ハガキを出してもよいでしょう。

●結婚後の挨拶まわり

 旅行先から帰ったら、なるべく早く挨拶まわりをします。
 二人だけで独立した生活をする場合には夫と妻の両方の実家に、夫の家に住む場合は妻の実家に、二人そろって挨拶に行きます。このとき妻は婚家の家族にみやげを渡します。
 近所や親族の挨拶まわりは、土地の習慣に従いましょう。都市部の場合は少なくとも新居の両隣、二階以上に住むなら上下の部屋にも挨拶に行きます。服装は平服です。

●婚姻届と結婚通知

 婚姻届は、新婚旅行後に届ける人が大半ですが、できれば挙式日までに届け出ておきたいものです。住所が変わった場合の転入届は移転後十四日以内に済ませるよう義務づけられています。
 再婚で小中学生がいるときは、とくに手続きを早く済ませなければなりません。
 職場に結婚届を出し、挙式や披露宴で世話になった上司や同僚には、礼儀正しく感謝を述べるのが社会人としてのひとつのけじめです。
 結婚通知は住所変更通知も兼ねます。挙式後一カ月以内に発送しましょう。年賀状をとりかわす範囲の人で披露宴に招待しなかった人までの範囲で出すのが一般的ですが、印刷された文面に一、二行、自筆で現在の気持ちを書き添えると受け取った人もうれしいものです。

●結婚祝いのお返し

 披露宴の出席者にはお返しは不要です。お祝いだけもらった人には、一律に半額程度のものを
 贈るのが一般的ですが、引出物を余分に注文してお返しにあてる方法もあります。一カ月以内をめどに、礼状を添えて送りましょう。上書きは「寿」か「内祝」とし、夫婦の名前を書き入れます。