式・披露宴に招待されたら

●招待状の返事は早めに

 招待状を受け取ったら、できるだけ早く都合を知らせましょう。料理や引出物の数、席次などを決める都合があるからです。
 返信用のはがきを出すときは「御出席」の「御」は消すのがマナーで、宛先も「行」を消して「様」に書き改めます。出席なら欠席を消し、お祝いのことばを書き添えます。 
 欠席するときは、とくにお祝いのことばと欠席のお詫びを書き入れて気持ちを伝えましょう。不幸や病気にかかわる理由のときは、「やむをえない事情で」とします。
 出欠の変更はできるだけ早く、電話か速達で知らせます。代理出席は先方の申し出があった場合に限るのが原則です。

●出席者の服装

 女性は花嫁より控えめな服装にします。未婚の若い女性は、振袖、洋装ならスーツやワンピースにします。白いドレスは避けましょう。
 既婚女性の和装では留袖か訪問着が一般的ですが、親族でない場合は黒留袖を着る必要はありません。洋装ならスーツやワンピースが適当です。黒やグレーの無地のドレスは色もののコサージュなどで明るく装いましょう。男性はスーツが一般的です。

●式・披露宴でのマナー

 当日の遅刻は厳禁です。定刻の三十分前に到着するようにします。受付は新郎側、新婦側に分かれているのが一般的です。ひと言お祝いを言って記帳しましょう。ご祝儀もここで渡します。そのあとクロークに荷物を預け、控え室に案内されたら、なごやかに歓談して待ちます。
 披露宴に出席するときのマナーの基本は、出席者全員のなごやかな祝福で新郎新婦を包むという心構えです。隣の人と軽い会話をするとか、不吉な話題を避けるとか、仲間うちの話題に興じない、自分だけ目立とうとしたり、新郎新婦を独占しないなど、どれも当たり前のことといえるでしょう。
 なお、スピーチのときは会話はやめますが、食事は続けてかまいません。ついうっかりしがちな話題は、仕事や会社の話、病気や入院の体験談、他人のうわさ話、新郎新婦の悪いうわさ話です。こういう話に乗らないように注意しましょう。
 あとは司会の進行に従い、盛大な拍手を惜しみなく送って宴を盛り上げることです。
 不意の指名を受けたら、簡単なスピーチをしましょう。「中学生時代にバスケットボールで活躍した○○さんを思い出していたところです。あのバイタリティを結婚生活でも多いに発揮して……」など、思っていることを率直に述べればよいのです。祝辞を依頼されていない場合でも、一応の心づもりはしておきたいものです。

●スピーチの心得

 披露宴の祝辞は短くまとめるのが最大のポイントです。事前に依頼された場合は原稿をつくって、二、三分で話せるか実際に練習してみるとよいでしょう。
 二つめのポイントは、話題をしぼることです。自分との関係をよく考えましょう。学生時代の新婦のこと、同僚からみた新郎の仕事ぶりなど、他人では話せないことで、新郎新婦の長所を引き出して紹介し、二人を祝福します。あまり教訓めいた話 や会社の宣伝、暴露発言、異性関係の話はタブーです。
 三つめは、おめでたい席にふさわしい、明るくユーモラスなスピーチを心がけることです。
 内容は、①簡単な自己紹介、②新郎新婦の人柄がわかるエピソードと感想、③結婚を祝福し、二人の将来をたたえることば、④二人へのアドバイスや励まし、などとするのが一般的です。うまいスピーチより、心のこもったあたたかいスピーチを心がけましょう。
 スピーチを指名されたら、一呼吸おいて話し始めると緊張がほぐれます。要点を書いたメモをテーブルに置くのはかまいませんが、原稿の読み上げはやめましょう。
 また、忌みことばには注意してください。

●祝電の打ち方

 披露宴に出ない友人や同僚などのほか、披露宴を欠席する場合は祝電でお祝いの気持ちを伝えましょう。日時指定電報を利用して式場か自宅あてに打つのが一般的です。早めに手配しましょう。
 電文は、定型のものもありますが、できれば自分なりに工夫しましょう。短歌や俳句、ことわざなどを織りこむのも気がきいています。読み上げられることもあるので、あまりにくだけすぎないように気をつけましょう。